インターネットを使っていたら、今やWeb広告を見ない日はありません。「こんなご時世だから、うちもそろそろWeb広告をやった方がいいんだよね?」このブログをお読みの方の中には、そんな漠然とした不安をお持ちの担当者の方もおられるかもしれません。
結論からいうと、表題の疑問に対するddCOMETの見解は「Yes」であり「No」でもあります。広告代理店としては「Yes」と言い切りたいところですが、実現したい未来をしっかりと描いておかないと、広告費を投じても満足する結果が得られない場合もあるからです。
では、web広告って、実際にはどのくらい日本のビジネスに浸透しているのでしょうか?どのようなメリットがあり、何に気をつけて運用すればよいのでしょうか?
Web広告のシェアはどのくらい?
こちらは、電通さんが毎年出されている「日本の広告費」に関するレポートです。
総広告費のうちWeb広告が占める割合は、2007年の8.6%から、2022年の43.5%へと増大しています。テレビや新聞中心のプロモーション方法が、Web広告にシフトしてきたことがわかります。
このデータを見て「Web広告を出していないと埋もれてしまう」と危機感を抱いた方がおられるかもしれません。競合他社の広告のせいで、自社のサービスがなかなか目立たないという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、これだけ多くの広告があるわけですから、なんとなくWeb広告を出すだけでは十分な効果が得られなくなっています。競合他社も改善を繰り返しているため、効果が出ていた広告が急に不調に陥ることもあります。web広告は、配信するだけではなく、適切に運用管理することが重要なのです。
このような背景から、今日のお題に対するddCOMETの見解は「Yes(試す価値あり)」であり「No(適当にやるとただのコストになってしまう)」なのです。
Web広告に期待できることは何か?
では、多くの企業が配信している「Web広告」には、どのようなメリットがあるのでしょうか。さまざまなポイントがあると思いますが、おおきく4つにまとめてみました。
- 低予算からはじめられる
テレビCMを配信するには、撮影費用、配信費用など、大変な費用とリソースが必要です。一方Web広告なら1人の担当者でも運用することができ、1日1,000円程度からでも配信可能です。このように、低予算からはじめられるところが、メリットの1つといえるでしょう。 - ターゲティングしやすい
Web広告は、狙ったユーザーに対して広告を配信することができます。地域や性別だけでなく、ユーザーのインターネット上の行動に基づいたターゲティングを行うことで、より期待値の高い集客ができるようになります。 - 配信しながら改善できる
Web広告では、どの広告がユーザーの行動に繋がったかを解析できます。これらのデータを確認しながら画像、広告文、配信先などを改善できる点は、web広告に特徴的なメリットといえます。前述のように低予算からはじめられますので、少額ではじめて、効果を確認しながら増額していくといった計画的な運用が可能です。 - データを集積できる
Web広告では、ユーザーに関するデータを集積できます。これは個人を特定するようなデータではなく、地域、性別、興味のある分野といったグループに分類された情報です。これらの情報を、サービス開発やマーケティング施策に反映させ、ビジネスの次の展開に活用できる点は、Web広告に特徴的なメリットといえるでしょう。
PRとデータ収集の両方に活用できるというのは便利ですね!目的を定めて適切な費用感で運用すれば、web広告はとても有効なマーケティングツールといえます。
Web広告にはどんな種類がある?
Web広告の種類について「媒体」「広告」の2つの区分で代表的なものを挙げてみました。
- Web広告の媒体
・Google広告
・Yahoo!広告
・Meta広告(Facebook、Instagram)
・X広告(旧Twitter広告)
・LINE広告 など - Web広告の種類
・検索連動広告
(検索キーワードに応じて配信)
・ディスプレイ広告
(Webサイトなどに画像を表示)
・ショッピング広告
(商品と価格を表示)
ほかにも、画像の形式(例:動画広告)、表示させる場所(例:フィード広告)、表示のされ方(例:オーバーレイ広告)、配信方法(リマケ広告)などさまざまな分類方法があり、web広告の種類はとても多様です。その中から目的にあった広告を選択し、運用しながらPDCAを実践していく必要があります。
Web広告だけやってればいいのか?
この点について、当店の見解は「No」です。売上を構成する3つの要素として「顧客数」「購入率(購入回数)」「購入額(顧客単価)」が知られていますが、Web広告だけでこれらの3要素をすべて最大化させることはできません。Web広告は、あくまで数ある施策の1つです。
Web広告は、リンク先となるランディングページ(LP)やWebサイト、さらには、サービス(商品)そのものがうまく噛み合ったときに最大の効果を発揮します。これらの要素がうまく噛み合っていないとweb広告の効果が落ち、十分な費用対効果が得られなくなってしまいます。だから、web広告をうまく使うには、web広告以外の部分にもしっかり目を向ける必要があるのです。
はじめはWeb広告に集客を頼っていても、ビジネスが成長するに従い、web広告を介さない集客が増加していきます。web広告「+α」の施策に地道に取り組んでいけば、持続可能で効果的なマーケティングに繋がっていきます。
まとめ
- web広告にはメリットが多い。
- ただし「+α」の施策も不可欠。
- 持続可能で効果的な運用を!
最後までブログを読んでくださりありがとうございます。「web広告をはじめたいけど難しそう」「とても手が回らない」とお困りの際は、お気軽にddCOMETへお問い合わせください。フリーランスならではの柔軟なプランで、広告運用「+α」の施策実行をお手伝いします!